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VR市場、立ち上がりは期待外れ? 海外VRベンチャーが語る、ビジネスの課題(1/3 ページ)

16年は「VR元年」とも言われるが、市場の確立にはまだ時間がかかりそうだ。VRビジネスの現状と課題は――海外のVRベンチャーのトップなどが語った。

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開会前、登壇者たちで“自撮り”

 2016年は「VR(Virtual Reality)元年」とも言われるが、市場の確立にはまだ時間がかかりそうだ。VRビジネスの現状と課題は――海外のVRベンチャーのトップなどが5月10日、都内で開かれた「Japan VR Summit」で語った。

 「VR市場の立ち上がりは期待していたより時間がかかり、技術の進化も期待よりゆっくりだ」――VRアニメを製作する米Baobab Studiosのモーリーン・ファンCEOはこう打ち明ける。

 Baobab Studiosは、米アニメ業界のトップクリエイターらにより14年に設立された。昨年、ベンチャーキャピタルから600万ドルの資金を調達し、「VRのディズニー」を目指して作品を製作している。

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 VR市場は「今後少し落ち、来年の終わりごろに持ち直し、その後伸びる」と展望。技術の進化も遅いものの、「進化した時のインパクトが逆に大きくなる」と期待する。

 課題の1つは「コンテンツ不足」だという。「VR HMDを買っても1週間ぐらいしか楽しめない。継続的にユーザーにコンテンツを提供することが求められる」。

 中国TencentのR&D部門責任者のリー・シェン氏も「1〜2年内にVRで大きな収益をあげるのは難しい」とみる。

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