熊本・益城の同人誌印刷プリントオン、「奇跡的なスピードで」受注再開 応援の声に「折れかけた心奮い立たせ」
熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町の同人誌印刷会社・プリントオンが受注を再開した。社長のメッセージには、応援してくれた人々への感謝がつづられている。
「心が折れそうだったが、お客様からの応援メッセージに勇気づけられ、奇跡的なスピードで再開できた」――熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町の同人誌印刷会社・プリントオンが5月12日、新規受注を再開した。福山大路社長名で発表されたお礼のメッセージには、応援してくれた人々への感謝がつづられている。
プリントオンは、少部数の製本や、うちわなどグッズ印刷に定評のある印刷会社。
社長名のメッセージによると、益城町で震度7を記録した16日の地震直後、社内は「想像を絶する有様」となり、「このまま廃業してしまうのではではないかと心が折れそうになった」という。
だが、復旧作業に力を尽くしたスタッフや、ライバル企業からの支援、利用者からの「ものすごい数」の応援メッセージに勇気づけられたそうだ。利用者からは、「印刷物は必要ないので義援金として受け取ってください」「プリントオンでしか印刷する気がないので納期はいつでも結構です」などのメッセージも寄せられたという。
福山社長は「ビジネスの域を超えた皆様のお声や行動に報いる唯一の方法は、なんとしても会社復旧して営業再開することであると決意し、折れかけた心を再び奮い立たせていただいた」とし、当初の惨状を考えれば「奇跡的なスピード」で営業再開のめどが立ったという。
「まだ完全復旧とは言い難い状況」としながらも、12日、一部商品を除いて受注を再開。利用者からは喜びの声とともに、「無理のないようお願いします」などと心配する声も寄せられている。
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