5月16日、2.1.1にアップデートされたiOS版音楽制作アプリGarageBandは、YouTube投稿でのサムネール追加など細かい機能強化が行われているが、中国版だけは、「二胡」「琵琶」「銅鑼」など中国古来の楽器が追加され、さらには中国音楽のApple Loopsが300個以上利用可能になるなど、特別待遇だ。
日本版のアップデートにはまったく記載がないが、実は日本のユーザーも使えるのだ。
GarageBandの「設定」ボタンから「詳細」をタップすると、最下部に「中国の楽器」スイッチがあり、これをオンにすると、中国の楽器、Apple LoopsとLive Loopsのテンプレートが表示される。
これで利用になる新しい楽器「二胡」は、使い方としてはSmart GuitarやSmart Stringsと同じように、スケールを設定できるフレットがあり、そこを押さえることで音が出る。しかし、それだけではない。
フレットを押さえたまま左右にスライドさせるとポルタメントした状態で音程がゆるやかに上下し、さらには3D Touchを使ってビブラートの強弱をつけたり、マルチタッチでトリルやグリッサンドなどの効果を与えられるなど、これまでのGarageBandにはなかった表現機能が先行して盛り込まれている。
現時点ではこの二胡が、iPhone版GarageBandでは最も表現力の高い楽器だと言えるだろう。
琵琶では、フレットを押さえた状態で下部のボタンを押さえることでピッキングのトレモロが可能で、そのスピードも変化させることができる。
ドラムも中国の伝統的な打楽器セットが追加される。特に銅鑼を使いたいプログレドラマーは多いのではないだろうか。
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