ニュース
ソニー「次世代AI」開発へ、米ベンチャーに出資 「世界を変える製品を」
ソニーが米国のAIスタートアップに出資。次世代のアプリや製品の基礎となる新たなAI技術を共同で開発する。
ソニーは5月18日、人工知能(AI)に特化した米国のスタートアップ企業Cogitaiに資本参加し、次世代のAIアプリや製品の基礎となるAI技術を共同で開発すると発表した。出資額は非公開。
Cogitaiは、テキサス大学のピーター・ストーン教授などAI研究者3人が昨年9月に設立したスタートアップ。センサーから得た実世界のデータと、それに基づいて起こしたアクションによる経験から自律的に学習し、賢くなるAIの開発を目指している。
ソニーは以前からAI研究に取り組んでおり、1999年にはAIを搭載した自律型ロボット「AIBO」を開発。04年にはソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所(後に本社R&Dグループに統合)を設立し、人工知能技術の研究を継続してきた。
研究成果は、スマートフォン「Xperia」シリーズに搭載されているAR(拡張現実)を用いたカメラアプリ「ARエフェクト」や、「PlayStation 4」の顔認識ログインなどに応用されているという。
同社執行役員の御供俊元(みとも・としもと)氏は「Cogitaiの専門的技術と、ソニーのセンシング技術など世界第一級のエンジニアと技術を組み合わせることで、真に世界を変える可能性のある製品開発が可能になると信じています」とコメントしている。
関連記事
- 「PC-8001」や「AIBO」など25件が「未来技術遺産」に 国立科学博物館
国立科学博物館は、2015年度の「未来技術遺産」に、NECの8ビットPC「PC-8001」やソニーの「AIBO」など25件を登録した。 - ソニー「QRIO」新規開発を中止
ソニーは、テレビCMにも登場した2足歩行ロボット「QRIO」の新規開発を中止することを明らかにした。 - AIBOの店頭販売、3月末で打ち切り
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.