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Googleの人工知能bot「Google Assistant」はサービス横断で活躍する対話型アシスタント

MicrosoftやFacebookに続き、Googleも人工知能bot「Google Assistant」を発表した。「Google Now」などで収集した膨大なユーザーデータで学習したAIで、音声やテキストでの質問や命令にユーザーのコンテキストに沿った応対をする。

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 米Googleは5月18日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2016」で、人工知能(AI)採用bot「Google Assistant」を発表した。同日発表した新メッセージングアプリ「Allo」やビデオチャットアプリ「Duo」、「Google Home」他、様々なGoogleサービス、ハードウェアで利用できるようになる。

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Google Assistantは様々なハードウェアで利用できるAI bot

 スンダー・ピチャイCEOは基調講演で、機械学習とAIの重要性を繰り返し、Google Assistantはこれらの技術を活用した、自然言語による会話ベースのアシスタントだと説明した。「ユーザー1人1人に最適化したGoogleを提供したい」という。

 ユーザーがGoogleアカウント経由でGoogleに与えるスケジュールや連絡先、位置情報、検索履歴などに基いてユーザーからの質問や命令のコンテキストを解析し、適切な対応を試みる。

 例えば4人家族のユーザーが「OK Google、今日これから映画を見に行きたいんだけど」と言うと最寄りの映画館でこれから始まる映画を紹介し「子どもも一緒なんだ」と補足すると子ども向けの映画にフィルタリングし、「ジャングルブックにしよう」というと「座席を4つ予約しましょうか?」と聞いてくる。チケットの予約を命令し、「ジャングルブックは面白い?」と聞くと、ネット上のレビューを表示する。

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ユーザーのコンテキストに合わせた応対をする

 Google Auto搭載自動車では、帰路の途上でGoogle Assistantに音声で自宅へのピザの出前を頼んでおけば、家に到着するころにピザも届くといった具合だ。

 Googleは同日、Googe Assistant搭載の家庭用ガジェット「Google Home」も発表した(詳細記事)。

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Google Assistant搭載の「Google Home」

 AI botは米Microsoft米Facebookも発表している。Googleの強みは「Google Now」などで収集した膨大な量のユーザーデータだ。

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