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自動走行実用化に向け「ダイナミックマップ」を整備 地図会社、自動車メーカーなど15社が新会社
自動走行・安全運転支援システムの早期実用化に向け、地図会社や自動車メーカーなどが新会社「ダイナミックマップ基盤企画」を6月に設立する。
地図サービス関連会社や自動車メーカーなど全15社は5月19日、自動走行・安全運転支援システムの実現に必要な「高精度3次元地図」(ダイナミックマップ)の整備・運用に関する新会社「ダイナミックマップ基盤企画」を6月に設立すると発表した。
三菱電機、ゼンリン、パスコ、アイサンテクノロジー、インクリメント・ピー、トヨタマップマスターの6社と、いすゞ自動車、スズキ、トヨタ自動車、日産自動車、日野自動車、富士重工業、本田技研工業、マツダ、三菱自動車工業の9社の自動車メーカーの計15社で設立する。資本金は3億円。
自動走行・安全運転支援システムの早期実用化には、工事や事故の規制情報、信号情報など動的な情報も組み込んだ「ダイナミックマップ」の基盤部分の整備が必要になる。新会社では、自動車メーカーとともに、データ仕様や構築手法の標準化を進めていく。関係公的機関との連携や国際連携にも取り組み、永続的な整備・更新を前提に事業化を検討する。
2017年度中の事業会社化を目指す。自動走行だけでなく、防災・減災、社会インフラ維持管理などの分野への展開も視野に入れるという。
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