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ひろゆき氏が「2ch.net」奪還か 「ドメイン不法占拠」申し立て
「2ch.net」のドメインが不法に登録・占拠されているとして、ひろゆき氏がWIPOに仲裁を申し立てた。
2ちゃんねる(2ch.net)創設者の西村博之(ひろゆき)氏がこのほど、「2ch.net」のドメインが不法に登録・占拠されているとして、世界知的所有権機関(WIPO)の調停・仲裁センターに申し立てた。ひろゆき氏によると、「2ch.net」のドメインを取り戻すことが目的という。
申し立ては、「統一ドメイン名紛争処理方針」(UDRP)に基づいて行われた。UDRPは、有名企業などのドメインを第三者が先取りし、商標権を持つ相手に高額で転売する行為などを防ぐための方針だ。
UDRPの対象となるドメインは、(1)申立人の保有する商標と同一または混同を引き起こすほど類似している、(2)登録者に権利や正当な利益がない、(3)悪意で登録・使用されている――という3つすべて当てはまる場合。
(1)について、ひろゆき氏は先ごろ「2ch」「2ちゃんねる」の商標権を取得済みだ。
裁定で申し立てが認められれば、ドメインが取り消されたり、正当な持ち主に移転されることになる。裁定は、WIPOが申立書を受け取ってから45〜50日以内に完了する。裁定に対して元のドメイン登録者が不満がある場合は、訴訟を起こすことで異議申し立てできる。
2ちゃんねる(2ch.net)をめぐっては、2014年以降、ひろゆき氏と現在の運営者が対立。ひろゆき氏は2ch.netを「違法な乗っ取り」だとして、内容をほぼコピーする「2ch.sc」を同年4月に公開している。
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