「グランブルーファンタジー」などスマートフォン向けゲームアプリを運営するCygamesは6月2日、アニメやゲームの背景美術やデザインを手掛ける草薙の全株式を取得し、子会社化したと発表した。自社の制作コンテンツのクオリティー向上につなげる狙いという。
草薙は1990年に設立した2D/3Dアニメーションの背景美術制作を専門とした会社。「サザエさん」のオープニングをはじめ、「テラフォーマーズ」「天体のメソッド」「のんのんびより」などのアニメ、「ファイナルファンタジー」シリーズ、「ぼくのなつやすみ」「大乱闘スマッシュブラザーズX」などのゲーム作品を多数手掛けている。
継続的な発展のため事業の継承先を探す草薙と、自社の制作コンテンツのクオリティーを高めるパートナーを求むCygamesのニーズが一致したという。
草薙の中座洋次代表は「今後ますます変革していく映像業界で、弊社の2D背景イラストや3DCGデザインの技術をさらに活かしてもらえると決断した」「美術背景専門のクリエーター集団をこのような形で評価していただいたことに感謝していると同時に大きな責任を感じます」とコメントしている。これまでと同じく、アニメやゲームに参加協力していくという。
Cygamesはスマホ向けゲームを事業の中核としつつ、4月にアニメーション制作子会社「CygamesPictures」を新たに立ち上げた。企画・製作部分だけでなく、プロダクション部門も内製化する体制を整えている。
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