Microsoft、「EdgeはChromeブラウザよりずっと省電力」と主張
Microsoftが、Microsoft Edge、GoogleのChrome、MozillaのFirefox、Operaをそれぞれインストールした同じ条件のWindows 10搭載ノートPCで実施したバッテリー持続実験のタイムラプス動画を公開し、「EdgeはChromeより3時間も長く持続した」としている。
米Microsoftは6月20日(現地時間)、主要ブラウザ稼働PCのバッテリー持続時間比較実験の動画をYouTubeで公開(記事末に転載)し、「Microsoft EdgeならGoogleのChrome、MozillaのFirefox、Operaのどれよりも長くブラウジングできる」と主張した。
この動画は、同じスペックのWindows 10搭載ノートPC4台に、Microsoft Edge、Chrome、Firefox、Operaをそれぞれインストールし、Webブラウジングの自動ループを稼働させてバッテリーが切れるまでを測ったタイムラプスだ。自動ループは、Facebook、Google、YouTube、Amazon、Wikipediaなど、一般的によく使われるサービスを巡回するものになっている。
この実験の結果、最も早くバッテリーが切れたのはChromeブラウザの4時間19分50秒で、Microsoft Edgeは7時間22分7秒持続した。「Microsoft EdgeはGoogle Chromeより3時間長く使えた。つまり、他のブラウザでは半分も見られないお気に入りの三部作映画をMicrosoft Edgeでなら最後まで楽しめる」とMicrosoft。
同社はまた、同じ条件下での4つのWebブラウザの平均使用電力を示すグラフも公開した。Microsoft Edgeは群を抜いて使用電力が少ない。
Microsoftは、今夏に予定しているWindows 10 Anniversary Updateで、Microsoft Edgeでの使用電力だけでなく、CPU、メモリなどの占有率もさらに下げるとしている。
米分析会社Net Applicationsが毎月発表している世界Webブラウザ市場調査によると、5月のシェアトップはChrome(45.63%)、2位はMicrosoft IE(33.71%)、3位はFirefox(8.91%)で、Microsoft Edgeは4位(4.99%)だった。Microsoft EdgeはWindows 10でのみ稼働する。なお、同月のOS市場調査で、Windows 10はWindows 7(50.69%)に次ぐ2位でシェアは14.28%だった。
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