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「AIBOに近しいロボットを」 ソニー、10年ぶりにロボット事業に参入
ソニーがロボット事業に再参入すると発表。2006年に撤退した「AIBO」以来、10年ぶりとなる。
「AIBOに近しいロボットを」――ソニーは6月29日、ロボット事業に再参入すると発表した。2006年に生産を終了した犬型ロボット「AIBO」以来、10年ぶりとなる。「お客様と心のつながりを持ち、育てる喜び、愛情の対象になり得るようなロボットの開発に着手している」(同社)。
スマートフォン市場の成長鈍化を踏まえ、モバイル向けのイメージセンサー事業などの売り上げ目標を大幅に下方修正した一方、ロボットや人工知能(AI)を組み合わせた新事業の開拓に取り組むという。
ソニーの広報担当者は「AIBOに近しいロボットの開発を目指す」と説明。99年にAIBOの初代モデルを発売し、03年9月までに計13万体を売り上げたが、業績不振に陥った06年に生産を終了していた。撤退後も研究は継続しており、10年前は未発達だった人工知能、センシング技術を活用し、ネットワークと接続するすることで、より広範なサービスが提供できると判断。「時代が追い付いた」(広報担当者)として、再び参入を決めたという。
今年4月に事業化へ向けた組織を立ち上げ、ハードウェアの提供にとどまらず、サービスと組み合わせた事業モデルの提案を目指す。将来的には、製造・物流などB2B市場に向けた事業展開も検討しているという。開発スピードを上げるため、ベンチャーキャピタル「Sony Innovation Fund」を7月に設立し、投資先の事業成長をサポートするほか、人材育成にも注力していく考えだ。
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