太陽のように輝く恒星が3つある惑星が地球から約320光年先に見つかったと、米アリゾナ大学などの研究チームが7月7日(現地時間)に発表した。
見つかった惑星には、地球にとっての太陽に相当する大きい恒星が1つと、小さい恒星が2つある。大きな恒星と小さな恒星のペアは互いの重力で引き合いながら複雑な軌道を描いて回り、惑星は大きな恒星を中心に約550年かけて公転している。惑星から見て、3つの恒星が一遍に沈むと夜になるが、タイミングがずれると“太陽が沈まない現象”が起こるという。
惑星の質量は木星の約4倍(木星の質量は地球の約320倍ある)。近赤外線を使った測定によれば、惑星の大気には水蒸気やメタンが含まれ、表面温度は約577度に達するという。
研究成果は、科学誌「Science」に7月7日付で掲載された。
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