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Facebook、メッセンジャーでエンドツーエンド暗号化と時限メッセージ機能のテストを開始

Facebook Messengerにエンドツーエンドの暗号化機能が追加されそうだ。Facebookが「secret conversations」のテストを開始した。傘下のWhatsAppの完全暗号化とは異なり、オプトインで提供する計画。メッセージを指定時間後に消滅させることもできる。

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 米Facebookは7月8日(現地時間)、「Facebook Messenger」(以下メッセンジャー)の新機能「secret conversations」のテストを一部のユーザーを対象に開始したと発表した。

 secret conversations(秘密の会話)は、病気の話のようなプライベートな会話や銀行口座番号などをやりとりする場合などでの利用を想定した、メッセンジャーでの会話をエンドツーエンドで暗号化する機能。メッセージを設定した時間後消滅するよう設定することもできる。

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secret conversationsを開始すると相手のプロフィールに南京錠マークが付く

 secret conversationsを始めるには、(Androidの場合は)会話画面右上の[i]をタップして相手の詳細を表示し、「secret conversations」をタップして有効にする。

 メッセージを一定時間後に消滅させるには、メッセージ入力欄の右上のストップウォッチアイコンをタップして表示される設定メニューで時間を設定する。最短は5秒だ。

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左から、機能選択画面、時限設定画面、時限設定したメッセージ

 同社傘下のWhatsAppのメッセージングアプリは4月から完全に暗号化しているが、メッセンジャーの暗号化はオプトイン(ユーザーが選択しないと有効にならない)機能として提供する。

 オプトインにした主な理由は、この機能を設定した会話は1対1の端末間でしか表示できない(スマートフォンで始めた会話をPCで続けるというようなことができない)ためという。また、GIFアニメや動画などのリッチコンテンツを使うこともできないため、万人向けの機能ではないことも理由の1つとしている。また、送金機能も使えない。

 この機能に採用しているのは、非営利のオープンソフトウェア組織Open Whisper Systemsが開発した「Signal Protocol」という技術。WhatsAppの暗号化も同じプロトコルを採用している。また、米Googleが今夏公開する予定のチャットアプリ「Allo」も同じ技術を使う。

 Open Whisper Systemsは、2011年に米Twitterに買収されたWhisper Systemsの創業者、モクシー・マーリンスパイク氏が立ち上げた非営利団体。独自のプライベートチャットアプリ「Signal」も提供している。

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