世界PC出荷の減少続く(米国は数四半期ぶりの増加)──Gartner、IDC調べ
GartnerおよびIDCが発表した2016年第2四半期(4〜6月)の世界におけるPC出荷台数は、いずれも前年同期より1桁減少。米国はドル高と教育機関などの買い替え時期により数四半期ぶりの増加だった。Chromebookが好調で、新モデルがしばらく出ていないMacBookはシェアを落とした。
米調査会社のGartnerおよびIDCは7月12日(現地時間)、2016年第2四半期(4〜6月)の世界PC出荷に関する調査結果をそれぞれ発表した。いずれも数四半期連続の前年同期比減だが、米国市場はプラスになっている。
米国市場がプラスなのは、ドル高の影響と、法人や教育機関による買い替え時期であるためと両社はみている。PCにChromebookを含めているIDCは、教育機関によるChromebookの購入が大きいとしている(GartnerはChromebookをPCに含めていない)。
いずれの調査でも、米Appleがメーカー別ランキングでシェアを落としている。同社はしばらくMacBookの新モデルを出していないが、年内に「MacBook Pro」の新モデルを発売するといううわさがある。
Gartnerの調査では、同四半期の世界におけるPCの総出荷台数は前年同期比5.2%減の6430万台。7四半期連続の減少になる。米国のみが増加だった。
メーカー別ランキングは以下の通り。中国Lenovoは首位を守ったが、5四半期連続でシェアを減らした。2位以下は、HP Inc、Dell、Asus、Apple、Acerの順。
IDCの調査では、総出荷台数は前年同期比4.5%減の6240万台。米国および日本は増加だった。IDCは、Windows 10への無償アップグレード期間が終了する第3四半期にはPCの買い替えが進むと期待している。
メーカー別ランキングの順位はGartnerと同じだ。
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