Apple、iPhone不調で2期連続の減収減益
Appleの4〜6月期決算は、iPhoneの販売台数が前年同期比15%減と不調で、前期に続く減収減益だった。App StoreやApple Musicなどのサービスは好調で、App Storeの売上高は過去最高だった。
米Appleが7月26日(現地時間)に発表した第3四半期(4〜6月)決算は、売上高は前年同期比15%減の423億5800万ドル、純利益は27%減の77億9600万ドル(1株当たり1.42ドル)と減収減益だった。前期に続き、iPhoneの売上高の大幅減が響いた。それでもアナリスト予測(売上高は420億9000万ドル、1株当たり純利益は1.38ドル)は上回った。
粗利益率は38%で前年同期の39.7%を下回った。
ティム・クックCEOは発表文で「iPhone SEの立ち上げは非常に好調だ。また、6月のWWDCで披露したソフトウェアやサービスに対するユーザーや開発者の反応はわくわくするものだった」と語った。
iPhoneの同四半期の販売台数は15%減の4039万9000台で、売上高は23%減の240億4800万ドル。エントリーモデルのiPhone SEは3月に発売された。次期iPhoneは、例年通りであれば今秋の「iOS 10」リリースに合わせて発売される見込みだ。
iPadの販売台数は9%減の995万台だった。iPadの販売台数は9期連続の減少。売上高は7%増の48億7600万ドル。同四半期には「iPad Pro」の9.7インチモデルが発売された。
Macの販売台数は11%減の425万2000台で売上高は13%減の52億3900万ドルだった。
iTunes StoreやApple Music、その他のサービスなどの売り上げは19%増の59億7600万ドルだった。iTune Storeの売上高は過去最高だった。
Apple Watch、iPod、Apple TV、Beats Electronicsなどのその他のハードウェア製品の売り上げは16%減の22億1900万ドルだった。
地域別では、日本以外のすべての地域で売上高が前年同期比減だった。
7〜9月期の見通しについては、売上高を455億〜475億ドル、粗利益率を37.5〜38%程度と予測した。
関連記事
- Apple、「Pokemon GOの初週ダウンロード数はApp Store史上最高」
Appleが米メディアに対し、世界数十カ国で公開済みのゲーム「Pokemon GO」の最初の1週間のダウンロード数がApp Store開設以来の過去最高だったと認めた。 - Apple、App Storeでの検索広告表示とサブスクリプション制度拡張を発表
AppleがWWDC 2016を前に、App Storeの制度変更について発表した。検索広告表示や課金アプリの2年目からの開発者取り分アップ(70%→85%)などが段階的に実施される。 - Apple、13年ぶりの減収減益 iPhoneの販売が初の減少
Appleの1〜3月期決算は、iPhoneの販売台数が前年同期比36%減と不調で、13年ぶりの減収減益だった。 - Apple、小型版「iPad Pro」発表 9.7インチディスプレイ搭載
9.7インチディスプレイを搭載する「iPad Pro」を米Appleが発表した。 - Apple、小型モデル「iPhone SE」発表 4インチディスプレイ搭載
4インチディスプレイを搭載する「iPhone SE」をAppleが発表。iPhone 6sとほぼ同等のスペックで小型化した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.