Microsoft、機械学習採用の「Editor」など、WordとPowerPointに新機能を追加
MicrosoftはWord 2016とPowerPoint 2016の新機能を発表した。Wordの文書にネット上の信頼できる情報を引用できる「Researcher」、文章内の問題を指摘、代替案を提示する「Editor」、PowerPointのスライド間を行き来しやすくする「Zoom」だ。
米Microsoftは7月26日(現地時間)、「Office 365」のWordとPowerPointの新機能を発表した。いずれもOffice 2016を利用するOffice 365加入者向け。
Word:ネット上の論文などを引用しやすくする「Researcher」
Researcherは、作成中の文書にネット上の信頼性の高いソースから論文やその一部を引用するための機能。メニューから「Researcher」を選ぶと画面右側にResearcherコーナーが表示され、ここに引用したいトピックを入力すると、候補が表示される。Microsoftの「Bing Knowledge Graph」を採用しており、ソースはMicrosoftが選択したものだ。
Word:文章の間違えや不適切な表現を指摘する「Editor」
Editorは、機械学習および自然言語処理技術を採用する、文字通り編集者のような機能。文章内の問題点を抽出し、代替案を表示する。
まずは、曖昧な表現などの言い換えを指摘する。Microsoftの例では、「the majority of」を「most」に言い換えるよう提案している。
今秋にはさらに機能が増え、スペリングや文法上の誤りを指摘する際、その理由を説明するようになる。
PowerPoint:表示したいスライドにすぐ飛べる「Zoom」
Zoomは、スライドショーモードのままランダムなスライドに飛べる機能。例えば発表後の質疑応答の際などに役立ちそうだ。
Zoomは現在、PowerPoint 2016を使っているOffice Insiderのメンバーのみ利用可能だ。
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