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「セカイの終わり」とPokemon GO コノ、オオゾラニ、エアタグヲ:立ちどまるよふりむくよ(5/5 ページ)
セカイカメラがいろいろなところで思い出されているいま、振り返る。山田胡瓜「バイナリ畑でつかまえて」紙書籍化記念。
それでもまた、エアタグを浮かべたい
Pokemon GOはすばらしい。
それはそれとして、エアタグもまたすばらしい。自分で好きなものを好きな場所に投稿できるからだ。いまは、そういうのは流行らない。お金にはならない。サーバ運営コスト、POIの管理、プライバシー、フィルタリングの問題などなど。
いま、Pokemon GOで使えるAR的ガジェットとしてVufineというウェアラブルディスプレイを使っているのだが、これを連動したら、今風のセカイカメラが作れるんじゃないかな、とも思う。
妻との想い出をすべてプライベートクラウドに挙げておいて、その場所、その時間になれば自分専用のアプリに写真や動画、声が届いて、目の前にオーバーレイされる。そんなARアプリもいつか使えるようにあるといいなあ。そんなことを考えている。ポケGO人気に便乗してどこかがやってくれないかなあ。実は、Nianticの知られざるアプリ「Field Trip」がそれに一番近いのだけど……。
いまはドローンと同じで、自由にエアタグを飛ばせない。
そんなわけで、セカイカメラの終わりを描いた名作を含む、山田胡瓜先生の短編集「バイナリ畑でつかまえて」が、電子本だけじゃなくて紙でもつかまえられるようになる、しかも加筆・修正もあるそうなので、8月2日以降、ぜひお読みいただいて、心をチクチクさせてほしい。
コノ、オオゾラニ、エアタグヲ。
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