任天堂は9月1日、ニンテンドー3DS向けゲームソフト「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!」が今冬登場すると発表した。現時点で、開発元や発売元は明らかにしていない。同シリーズの開発者・さくまあきらさんは「新しい桃太郎電鉄の幕開け」とコメントを寄せている。
桃太郎電鉄(桃鉄)は、1988年にハドソン(2012年にコナミデジタルエンタテインメントに吸収)がファミリーコンピュータ向けに発売したすごろくゲーム。その後、スーパーファミコン、PlayStation 2などでシリーズを展開してきたが、12年に携帯電話向けに発売した「桃太郎電鉄TOKAI」を最後に新作は出ていなかった。
5年ぶりの新作では、キャラクターデザインを一新するほか、ゲームを有利に進めるアイテム「カード」もシリーズ最多の130種類になる予定。さくまさんは新作を出さない間も日本各地の取材を続けていたといい、そこで得た知見を基に、新しい「名産怪獣」や「物件」を追加するという。
桃鉄シリーズをめぐっては、さくまさんが15年6月に「ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します」とTwitterでつぶやき、権利元のコナミデジタルエンタテインメントとの間に確執があることをほのめかしていた(関連記事)。
さくまさんによれば「メールやTwitterで『桃鉄出ないの?』と多くのリクエストがあり、私も天岩戸から出て行かなければならなくなった」という。「心残りだったのは、東北大震災、熊本地震が起きたときに桃鉄として何もできなかったこと。『たちあがれ日本』と題して桃鉄で復興支援をやりたかった」としている。
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