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ソフトバンク、ARMの買収を完了 ARMは上場廃止
ソフトバンクグループは9月5日、7月に発表した約3.3兆円でのARM Holdingsの買収を完了したと発表した。ARMは6日付で上場廃止し、ソフトバンクグループの完全子会社になる。
ソフトバンクグループは9月5日(グリニッジ標準時)、英ARM Holdings(以下「ARM」)の買収を完了したと発表した。総額約240億ポンド(約3.3兆円)で、ARMのすべての株式(ソフトバンクおよびその子会社の保有分を除く)を現金で取得した。
同社は7月にこの買収を明らかにした。ソフトバンクの孫正義社長は、「今回の投資の目的はIoTがもたらす非常に重要なチャンスをつかむことにあり、ARMは、当社グループの戦略において重要な役割を果たしていく」とし、向こう5年間で英国におけるARMの従業員数を少なくとも倍増させ、ソフトバンクグループ内において独立した企業として、現在と同じく英国ケンブリッジを本拠地とすると説明した。
ARMは6日付でロンドン証券取引所における上場を廃止し、ソフトバンクグループの100%子会社になる。
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