食べログの点数、ネット予約利用の有無とは「無関係」 “炎上”受けカカクコム発表
食べログの「点数」について、「ネット予約機能の利用是非には一切関係ない」と、運営元のカカクコムが発表した
カカクコムは9月7日、飲食店レビューサイト「食べログ」で、店舗を5点満点で総合評価する「点数」の計算について、「ネット予約機能の利用是非に一切関係ない」と発表した。
食べログの点数をめぐっては、掲載店舗の関係者が「突然3.0点にリセットされた」とTwitterで告白。「ネット予約など有料機能を断った店舗の点数を下げているのでは」とネットで批判が集まり、炎上状態になっていた。
あるチェーン店の関係者が6日、「全店の食べログスコアがいきなり3.0にリセット。そこに担当営業から連絡が来て、『ネット予約を使ってもらわないと検索の優先順位を落とす』と言われた」などとツイート。別の店の関係者を名乗るネットユーザーも7日、「契約更新で一部の機能を断ったら点数が3.0にリセットされた」とTwitterに書き込んでいた。
カカクコムは7日の発表で、点数について「これまでと同様、ユーザーの評価を基礎に算出、表示をしている」と説明。「自然検索で表示される点数とランキングは、ネット予約機能の利用是非に一切関係ない」とした。
また同社は、ネット予約が可能な店について、検索結果の広告枠で優先表示する仕組みを10月から導入することも発表した。現在はエリア限定で店舗に案内しているが、順次、全国展開するという。
ITmedia ニュース編集部は、店舗の点数が突然3.0に下がった場合、どういった理由が考えられるか――などをカカクコムに問い合わせているが、7日午後3時半時点で回答は得られていない。
炎上を受け、7日の株式市場でカカクコム株が急落。一時、前日比10%安の1555円まで下げ、年初来安値を更新した。
食べログでは2012年、業者が口コミ投稿を請け負う「ステマ」行為が明るみに。カカクコムは対策として、飲食店の評価ポイントを算出するアルゴリズムの変更や、レビュアー認証システムの導入を行っている。
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