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Tesla、車載ソフト更新で“車内置き去り死亡事故”防止機能を追加
Teslaが約1年ぶりに車載ソフトをアップデートし、自動運転機能の精度強化や車内温度を数時間にわたって自動調整し、駐車した車内にいる子どもやペットを死亡事故から守る機能の追加などを実施した。
米Tesla Motorsは9月22日(現地時間)、車載ソフトウェアをバージョン8.0にアップデートしたと発表した。
9月の予告通り、自動運転機能「Autopilot」の精度を向上させた他、これまではハンドルから手を離していて警告を受けても速度が落ちるだけだったのを、アップデート後は警告を3回無視するとAutopilotモードが停止し、一旦車を停めないと利用できなくなるようにした(Phys.orgより)。
また、駐車した車中に子どもやペットを置き去りにして熱中症で死亡させる事故を防ぐ新機能「Cabin Overheat Protection」を追加した。車がオフになっていても、数時間にわたって車内温度を自動的に安全に保つという。
イーロン・マスクCEOはツイートで、この機能を有効にしておくと、自動的に通風したりエアコンをオンにしたりすることで車内温度を40度以下に保つと説明した。マスク氏は今回のアップデートでこの機能が一番お気に入りだともツイートした。
この他、音声命令機能の向上、マップの表示の改善などが行われた。
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