iOSを改造して“脱獄”したiPhoneをオークションサイトで販売したとして、千葉県警は9月29日、富山市の24歳の男を商標法違反の疑いで逮捕した。
男は今春ごろ、iOSを改造して脱獄したiPhone 6台をオークションサイトで販売した疑い。男はこれまで100人以上に脱獄iPhoneを売っていたとみられている。
脱獄は、iOSを改造して機能制限を解除すること。脱獄すればApp Store以外の非公式アプリを利用したり、広告を非表示にするなどが可能になるが、Appleは脱獄を認めておらず、端末の脆弱性が高まるなどセキュリティリスクもある。アプリ開発者は脱獄スマホによる不正行為(チート)に苦慮しており、最近では「Pokemon GO」が脱獄端末を締め出して話題になった。
改造した端末を、元のメーカーの商標をつけたまま販売する行為は商標権侵害に当たる可能性がある。WiiやPSPなどゲーム機のファームウェアを改造した端末の販売で摘発された例は過去に多数あるが、脱獄iPhone販売での摘発は初という。
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