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オムロン“卓球ロボット”3代目はAI搭載 初心者には優しく、上級者には厳しく返球CEATEC JAPAN 2016

オムロンが、人間とラリーをする卓球ロボット「フォルフェウス」をCEATEC JAPAN 2016に出展。新たに人工知能を搭載し、プレイヤーのレベルに合わせて返球するという。

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 オムロンが、人間と卓球のラリーをするロボット「フォルフェウス」(FORPHEUS)を「CEATEC JAPAN 2016」(10月4〜7日、千葉・幕張メッセ)に出展している。一昨年、昨年と出展した卓球ロボットの3代目で、新たに人工知能(AI)を搭載し、プレイヤーのレベルを推測して返球するという。

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フォルフェウス

 フォルフェウスは、オムロンが2014年から同イベントに出展している卓球ロボット。16年1月には「世界初の卓球コーチロボット」としてギネス世界記録に認定された

 ロボット上部のカメラ2台が、球筋やスピードを毎秒80回計測し、ボールの落下地点を予測して打ち返す。あらかじめ100人以上の選手のプレイデータを学習したAIを搭載し、プレイヤーの表情、骨格の動き、ボールの軌道などから、3回ほどラリーをする間に上手か下手かを見抜くという。プレイヤーのレベルに応じ、初心者の場合は打ち返しやすい場所に、上級者の場合は打ち返しにくい場所を狙って返球する。

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ロボット上部に2台のカメラを搭載

 テーブルのネット部分には横長のディスプレイを設置し、「コーナー狙うの上手ですね!」「完璧なサーブですね!」「ラリーが10回続きました」など、プレイヤーのモチベーション向上につながるメッセージを表示。「昨年のバージョンに比べて、より人間とプレイしている感覚に近づいた」(説明員)としている。

 卓球ロボットで培った技術は、工場の製造ラインなどで働く人の体調や熟練度をロボットが読み取り、作業をサポートする――といった利用法に生かすという。

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ギネス世界記録に認定

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