「Galaxy Note7」の最大700万ユーザーが「iPhone 7/7 Plus」に交換──KGI分析
米国でリコール対象になり、生産停止も発表されたSamsungの「Galaxy Note7」の既発注者およそ1200万人の約半数がAppleの「iPhone 7」あるいは「iPhone 7 Plus」に切り替えると、KGIのミンチー・クオ氏が予測した。
多数の発火・異常加熱報告後、米国でリコール対象になった韓国Samsung Electronics製「Galaxy Note7」の既発注者(現行ユーザーおよび予約者)の500万〜700万人が米Appleの「iPhone 7」あるいは「iPhone 7 Plus」に乗り換えると、Apple製品予測で定評のある台湾KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が10月17日(現地時間)に新たなレポートで予測した。米9TO5Macが報じた。
SamsungはGalaxy Note7の生産停止も発表しており、購入を検討していたユーザーも別の選択を強いられている。
クオ氏は、Galaxy Note7のユーザーはSamsungブランドへの信頼を失い、iPhone 7 Plusの高機能カメラに惹かれるとしている。Galaxy Note7のユーザーの多くはiPhoneを使った経験があり、特定のメーカーへのロイヤルティが低いという。
Galaxy Note7は8月上旬に、米国など一部の地域で発売された(日本では未発売)。iPhone 7/7 Plusは9月の発売だった。
クオ氏は、Galaxy Note7の発注済み台数は約1200万台で、その約50%がiPhone 7/7 Plusに流れ、残りは中国HuaweiなどのAndroidメーカーに移るとしている。米Googleのオリジナル端末「Pixel」および「Pixel XL」も検討対象になりそうだ。
iPhoneの販売台数は過去2期連続で減少しているが、10月25日に発表予定の第3四半期(7〜9月)はともかく、第4四半期にはGalaxy Note7からの乗り換えも追い風となって増加に転じるかもしれない。
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