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航空機の乗客数不一致、過去5年で236件 ANAのトラブル受け、国交省が調査

搭乗手続きをした人数と乗客数が一致しないトラブルが、過去5年間で236件――国交省が、国内の航空会社の調査結果を発表。うち、定員を超過したのは5件だった。

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 全日本空輸(ANA)の航空機が定員オーバーのまま離陸しようとした問題を受け、国土交通省は10月25日、国内の航空会社を調査したところ、搭乗手続きをした人数と乗客が一致しなかったトラブルが過去5年間で236件あったことが分かったと発表した。乗客の照合方法について、各社に見直すように指示するという。

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ANAの公式サイトより

 発端となったトラブルは、9月30日に全日空機(福岡発・羽田行き)が、定員405人を1人オーバーした状態で出発し、離陸前に引き返したもの。同様のトラブルがないかどうか、国交省が国内の航空会社22社の事例を調べたところ、過去5年間で236件の旅客不一致が起きていたという。そのうち、定員がオーバーした事例は5件(全日空が4件、日本航空が1件)で、いずれも離陸前に駐機場に戻っていた。

 また、各航空会社が、出発時のどのタイミングで着席を確認しているかを調べたところ、「ドアクローズ前」「駐機場からの移動開始時」など“ばらつき”があることも判明。駐機場から移動を始める前に、着席とシートベルトの着用を徹底してもらうために、ルールの改正を検討するという。このほか、専門の検討会を開き、具体的な安全対策の検討も進めるとしている。

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