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Firefoxの高速化プロジェクト「Project Quantum」始動 2017年中に新エンジン提供へ

Mozillaが、Firefoxの次世代ブラウザエンジン「Quantum」のプロジェクトを発表した。Geckoを基にした高速でスムースなこの新エンジンを、2017年中にiOS以外(Android、Windows、Mac、Linux)向けに提供する計画という。

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 Mozillaは10月27日(現地時間)、Webブラウザ「Firefox」の次世代エンジンプロジェクト「Project Quantum」を発表した。Firefoxの性能に“quantum leap(飛躍的進歩)”をもたらす改革で、2017年中にユーザーに届けるとしている。

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 ブラウザエンジンの基本を再考し、CSSスタイルの適用方法やDOMの遂行などの基本的な要素を再設計する野心的な改革になるとしている。

 Quantumは現行の「Gecko」エンジンを基に、ハードウェアの進歩を反映させ、レンダリングなどにGPUの性能を生かすという。

 Mozillaでプラットフォームエンジニアリングを統括するデビッド・ブライアント氏は発表文で、「このエンジンは、モバイルとデスクトップの両方のOS上での高速でスムースなユーザー体験を実現する。(中略)ページ読み込みは高速になり、スクロールは絹のようになめらかになる。アニメーションやアプリとのやり取りの反応も速くなる」と語った。

 2017年中に新エンジン搭載の最初のバージョンをAndroid、Windows、Mac、Linux向けにリリースするという。iOS版については“いつの日か提供したい”としている(米Appleは開発者が「WebKit」以外でアプリを開発することを許可していない)。

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