Microsoft翻訳もニューラルネット対応で進化 テキストに加え音声翻訳も
MicrosoftがGoogleに続き、機械翻訳サービス「Microsoft Translator」にニューラルネットワーク技術を適用。日本語にも対応している。
米Microsoftは11月15日(現地時間)、機械翻訳サービス「Microsoft Translator」に、ニューラルネットワーク技術を活用した新しい翻訳機能を追加したと発表した。テキスト翻訳と音声翻訳の両方に対応し、従来の統計的翻訳よりも自然な翻訳結果と人間らしい発音を提供するという。まずは日本語を含む10言語に対応し、他の言語にも順次適用する(日本語は現時点でテキスト翻訳のみ)。
ニューラルネットは、人間の脳の神経回路の仕組みをコンピュータでシミュレートする数学モデル。
Webブラウザ版、iOS/Android向けアプリ、Skype翻訳で利用できるほか、開発者向けAPIも提供。既存のMicrosoft Translatorの技術を使用している全サービスで、新しい翻訳機能を提供する。
Webブラウザで新しい翻訳機能サービスを利用すると、画面上に翻訳結果を2つ表示。自然な文章のほうにユーザーが投票することで、さらに精度を上げられる仕組みを備えている。
対応言語は、音声APIでサポートされている英語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、アラビア語の9つに加え、テキスト翻訳のみ日本語にも対応する。これらの言語は、同サービスで毎日実行されている翻訳の80%を占めるという。
同日には、米Googleがニューラルネットワーク技術を利用した新しい機械翻訳システムを、日本語を含む8言語に適用している。
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