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Microsoft、Linux Foundationのプラチナメンバーに
近年サービスのオープンソース化を進めているMicrosoftが、Linux Foundationにプラチナメンバーとして参加すると発表した。
米Microsoftは11月16日(現地時間)、ニューヨークで開催の「Connect(); // 2016」で、Linux Foundationに最高レベルのメンバーシップであるプラチナメンバーとして参加すると発表した。
クラウド&エンタープライズ担当上級副社長のスコット・ガスリー氏がLinux Foundationへの参加を発表すると、会場からは拍手が起きた。同氏の紹介でステージに立ったLinux Foundationのエグゼクティブディレクター、ジム・ゼムリン氏は「Microsoftはプラチナメンバーになることで、これまで以上にオープンソースコミュニティと協力し、より多くの人々に革新的なモバイルおよびクラウド体験を提供していける」と語った。
Microsoftはスティーブ・バルマー氏がCEOだった2011年ごろからHyper-V上でLinuxを稼働できるようデバイスドライバの提供を始め、サティア・ナデラCEO体制になってからはLinux版「SQL Server」のリリースや「PowerShell」のオープンソース化など、「Microsoft Loves Linux」路線を進めてきた。3月にはEclipse Foundationへの参加を発表している。
Linux Foundationのプラチナメンバーはこれで11社になった。
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