Tesla、一般道での完全自動運転の動画を公開
Teslaが、一般道を完全自動運転(人間が操舵しないNHTSAの「レベル4」)の3分30秒のタイムラプス動画を公開した。センサー付きカメラが歩行者や標識を検知して停止したり避けたりする様子が分かる。
米Tesla Motorsは11月18日(現地時間)、一般道を自動運転で走行する同社製自動車の、車内からの映像を公開した。3分30秒のタイムラプス動画の間、運転席に座っている人は1度もハンドルに手を置かない。
つまり、米運輸当局のNHTSAが「レベル4」と定義する、「加速・操舵・制動をすべてシステムが行う」運転で一般道を走行しているようだ。
同社は10月、すべてのTesla車両に完全な自動運転機能を搭載すると発表しており、この機能を使っているとみられる。
動画は、メインにフロントガラスから人間が見る映像が、右側に車の3カ所に搭載したセンサー付きカメラの映像が並ぶ。センサー付きカメラでは、センターラインや車や歩行者、標識などを検知している様子が分かる。
例えば、飛び出してきた自転車や、車道にはみ出し気味で歩く歩行者に反応して自動的に止まったり、一時停止の標識で一時停止したりするのが分かる。
BGMはローリング・ストーンズの「Paint In Black」だとイーロン・マスクCEOがツイートしている(この曲には「I see a line of cars and they’re all painted black」という一節がある)。
Teslaの車両にはレベル4の機能が搭載されているが、ソフトウェアでロックされている。同社は、今後安全性が確認できたらOTAでロックを解除していくとしている。
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