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Apple、無線ルータから撤退か
Appleが、2013年からアップデートしていない無線ルータ「AirMac」シリーズの部門を閉鎖すると、Wall Street Journalが情報筋の話として伝えた。
米Appleは無線ルータ開発部門を閉鎖すると、米Wall Street Journalが11月21日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話として報じた。
同社は今年に入り、無線ルータチームのエンジニアを「Apple TV」チームなどに異動させ、縮小しているという。
同社は現在、9800円の「AirMac Express」、1万9800円の「AirMac Extreme」、2万9800円の「AirMac Time Capsule」の3種類の無線ルータを販売しているが、2013年以降アップデートしていない。
同社はオリジナルディスプレイの販売も終了するとみられている。
Appleは初代AirMac(米国では「AirPort」)を1999年7月のMacworld Expoで発表した。このモデルはそのユニークな形状から日本では「甘食」として親しまれた。
一方、米Googleは無線ルータ「Google Wifi」を10月から米国で販売している。こちらは1台129ドルと、Appleの最安価モデルであるAirMac Expressより30ドル高いが、iOS端末でも制御でき、複数設置すればメッシュネットワークを構築できる。
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