14年ぶりアニメ復活「機動警察パトレイバー REBOOT」期間限定でWeb公開
短編アニメ「機動警察パトレイバー REBOOT」が、日本アニメ(ーター)見本市のWebサイトで公開。パトレイバーが14年ぶりにアニメ版として復活した。
ロボットアニメ「機動警察パトレイバー」をリメイクした短編作品「機動警察パトレイバー REBOOT」が、スタジオカラーとドワンゴの共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」のWebサイトで11月24日に公開された。公開期間は2017年2月18日まで。無料で視聴できる。
機動警察パトレイバーは、近未来の東京を舞台に、警視庁・特車2課の警察官たちが二足歩行型ロボット「パトレイバー」に乗り込み、犯罪を取り締まるというストーリー。1988年にアニメ版と漫画版で同時スタートし、小説版や映画版が制作されたほか、2014年から15年にかけて実写版も公開された。
「REBOOT」はアニメ版として「WXIII」以来14年ぶりの復活となる。日本アニメ(ーター)見本市の特別作品として今年10月に東京・新宿バルト9、大阪・梅田ブルク7で1週間限定で上映された。
約8分間の短編作品で、下町の商店街を舞台に暴走するロボットと戦闘を繰り広げるパトレイバーが描かれている。「昔の隊長が言っていた」「モニター越しの戦争」など過去作品を意識したセリフが登場する一方、キャラクターは一新された。犯人がニコニコ生放送を使って“実況”したり、事件の目撃者がTwitterにつぶやいたり――と、現代らしい描写もある。
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で知られる庵野秀明さんが企画し、監督は吉浦康裕さん、脚本は伊藤和典さん、アニメーションキャラクターデザイン・作画監督を浅野直之さん、メカニカルデザインを出渕裕さん、音楽を川井憲次さんが担当。登場キャラの声は、山寺宏一さん、林原めぐみさんが2人で演じている。
日本アニメ(ーター)見本市は、予算と時間が限られた中で作られた短編アニメ作品を毎週Web上で公開していく企画。クリエイターが自由な発想でアニメを制作したり、人材を育成したりできる機会を作ろうと、スタジオカラーがドワンゴに持ちかけ、14年にスタート。これまでに36作品を公開している。
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