米国のブラックフライデー、モバイルでの売り上げが初の10億ドル超
米国のオンライン販売のピークの1つであるブラックフライデー(今年は11月25日)のオンライン売上高は前年比21.6%増の33億4000万ドル、モバイルでの売上高は33%増の12億ドルといずれも記録を更新した(Adobe Systems調べ)。
米国のブラックフライデー(今年は11月25日)におけるオンライン小売りの総売上高は前年比21.6%増の33億4000万ドルと記録を更新した──。米Adobe Systemsが11月26日(現地時間)、Adobe Digital Insightsでの調査結果を報告した。
モバイル(スマートフォンおよびタブレット)経由の売り上げがオンライン売り上げの36%を占め、初めて10億ドルを超えた。モバイルからの売り上げは33%増の12億ドルだった。
オンラインショップへの訪問者数ではモバイルがデスクトップを上回った(55%)が、コンバージョンレート(訪問者数に対する、実際に商品を購入した人の割合)はデスクトップの方が高かった。平均コンバージョンレートは、デスクトップが5.5%、タブレットは4.6%、スマートフォンは2.4%だった。
同日良く売れた電化製品は、米AppleのiPadと13インチのMacBook Air、韓国Samsung Elecronicsの4Kテレビ、韓国LG Electronicsのテレビ、米MicrosoftのXboxシリーズなどだった。
品切れになったのは、任天堂の「NES Classic Edition」、ソニーの「PlayStation VR」バンドル版PS4などだった。
米国では感謝祭(11月の第3木曜日)からホリデーシーズンに入り、感謝祭の翌日から多くの小売店がセールを開始する。この金曜日にはセール目当ての購買者が殺到して黒字になることからブラックフライデー(黒字の金曜日)と呼ばれる。
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