Apple、「マップ」改善でドローン採用のうわさ FAAが認可済み
Appleが地図サービス「マップ」の品質向上のために、小型ドローンで地図情報を収集する計画だとBloombergが伝えた。既に米連邦航空局(FAA)から商用ドローン飛行の認可を取得済みという。
米Appleが地図サービス「マップ」用データ収集のためにドローンを飛ばす計画──。米Bloombergは12月1日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話としてそう報じた。
Appleは現在、米Googleと同じような専用自動車でマップ用画像およびデータを収集しているが、ドローンでの地図データ収集に向けてロボティクスとデータ収集の専門家を集めているという。少なくとも1人は米Amazon.comのPrime Air部門のドローンチームから引き抜いたと情報筋が語った。
Appleはドローンで、道路標識や工事中かどうかなどの情報を集め、迅速にマップに反映させていく計画だと情報筋の1人は説明した。
Bloombergは、Appleが2015年9月に米連邦航空局(FAA)に申請した商用ドローン飛行許可が、2016年3月に下りていることを入手した書類で確認したという。書類によると、AppleはDJIやAibotixなど、複数のメーカーのドローンを使う計画のようだ。
米国では8月、商用ドローンに関する新たな安全規則が施行されている。この時点でFAAは既に76件の申請を承認済みだとしていた。この安全規則では、ドローンは操縦者が目視できる範囲で飛ばす必要があり、操縦者はFAAのテストに合格する必要がある。
Bloombergはまた、AppleがGoogleの「インドアマップ」に相当する屋内地図を開発しているとも報じた。Appleは昨年、フィンランドのインドアマップ作成メーカーIndoor.ioを買収したことを認めている。Appleがインドアマップを開発しているといううわさは、米9TO5Macも昨年5月に報じている。
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