ニュース
イーロン・マスク氏のOpenAI、人工知能学習プラットフォーム「Universe」をオープンソース化
非営利の米AI(人工知能)研究企業OpenAIが、ゲームなどの環境内でAIエージェントを訓練できるAI学習プラットフォーム「Universe」をGitHubで公開した。
イーロン・マスク氏が共同会長を務める非営利の米AI(人工知能)研究企業OpenAIは12月5日(現地時間)、AIの一般的知能を研究開発するためのプラットフォーム「Universe」をオープンソースでGitHubで公開したと発表した。
Universeでは、AIエージェントは人間と同じようにコンピュータを使えるという。画面を見たり、仮想キーボードとマウスを使って操作する。これにより、人間がコンピュータでこなすタスクをエージェントに学習させることができるとしている。
Universeには、環境として2600のAtariゲーム、1000のFlashゲーム、ブラウザのタスクなどが含まれる。
OpenAIの目標は、Universeの環境での経験に基いて未経験の困難な環境でのタスクをすぐに習得できるような単体のAIエージェントを開発することという。そうしたエージェントがAIの一般知能獲得への大きな一歩につながるとしている。
Alphabet傘下のDeepMindも同日、AI研究開発向けプラットフォーム「DeepMind Lab」をオープンソースで公開する計画を発表している。こちらは環境が3Dであるのが特徴だ。
関連記事
- DeepMind、3DゲームのようなAI開発プラットフォーム「DeepMind Lab」をオープンソース化
Alphabet傘下のDeepMindが、ファーストパーソン3Dゲームのような人工知能(AI)研究開発プラットフォーム「DeepMine Lab」をオープンソースで公開すると発表した。OpenAIの「Universe」は2Dだが、こちらは3D環境だ。 - Microsoftとイーロン・マスク氏のOpenAIが提携、OpenAIが「Azure」を採用
イーロン・マスク氏やY Combinatorのサム・アルトマン社長などが立ち上げた非営利のAI研究企業OpenAIがMicrosoftと提携し、主要なクラウドプラットフォームとして「Microsoft Azure」を採用したと発表した。 - イーロン・マスク氏ら、人類に益する人工知能を目指す「OpenAI」立ち上げ アラン・ケイ氏も参加
ピーター・ティール氏やイーロン・マスク氏などのPayPalマフィアの面々やY Combinatorのサム・アルトマン社長らが、人工知能(AI)を人類への脅威ではなく、人類に益する存在に発展させることを目的とした非営利の研究機関「OpenAI」を設立した。起業家らやAWS、Infosysなどが総額10億ドルを投じる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.