ニュース
Google、2017年中に“全社100%再生可能エネルギー”を実現へ
風力、太陽光発電などに積極的に投資してきたGoogleが、2017年には同社のすべてのデータセンターおよびオフィスを100%再生可能エネルギー稼働にすると発表した。
米Googleは12月6日(現地時間)、2017年中に同社のすべての施設で100%再生可能エネルギー利用を達成すると発表した。米Appleはデータセンターでの100%を達成しているが、Googleはデータセンターだけでなく、世界の全オフィスでも再生可能エネルギー稼働に完全に切り替えるとしている。
再生可能エネルギーとは、石油などの有限資源ではなく、太陽エネルギー、風力、水力など再生が可能なエネルギー全般を指す。Googleは2007年に再生可能エネルギーのイニシアチブを立ち上げるなど、この分野に積極的に取り組んできた。
2010年に米アイオワ州の風力発電会社から風力エネルギーを購入する20年契約を結んで以来、20件の再生可能エネルギー購入契約を結んできた。同社は現在、2.6ギガワットの風力および太陽エネルギーを購入する世界最大の再生可能エネルギー購入者という。
Googleは、向こう6年間で風力および太陽エネルギーのコストは60〜80%下がると予測する。電力コストがGoogleの営業コストに占める割合は大きく、再生可能エネルギーの長期的な価格安定は重要だとしている。同社は総合的なグリーン化の取り組みについてまとめたホワイトペーパー(リンク先はPDF)も公開した。
関連記事
- Apple、データセンターを100%再生可能エネルギー稼働に
AppleがiCloudやSiriのサービス提供のために構築したデータセンターは、将来的にすべて完全に再生可能エネルギーで稼働するようになる。 - Google、自社データセンター向け電力を風力発電会社から20年間購入へ
オクラホマ州の風力発電所から、年内に稼働を開始する同州にある自社データセンター向けのエネルギーを20年間購入する。 - Google、風力エネルギーを20年間購入
Googleが風力発電会社から風力発電した電力を購入する契約を結んだ。 - Google、クリーンエネルギー提案「Clean Energy 2030」を発表
Googleは、石炭、石油、天然ガスによる発電をクリーンエネルギーに置き換えることを提案している。 - Google、石炭より安い再生可能エネルギー開発イニシアチブを発表
太陽熱や地熱発電といったエネルギー関連の研究開発に対する数億ドル規模の投資を予定している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.