Googleマップ、施設が「車椅子対応」かどうかの表示スタート
Googleマップの「場所」に、その場所が車椅子対応かどうかを表示する項目が追加された。ローカルガイドからの情報に基づくのですべての場所で表示されるわけではないが、車椅子だけでなく、ベビーカーなどの利用者にとっても役立つ情報だ。
米Googleの「Googleマップ」の「場所」の説明に、「車椅子対応の入り口」という項目が追加された。「Googleローカルガイド」のチームが12月15日(現地時間)、Google+で発表した。
すべての場所を網羅するわけではないが、日本のGoogleマップでも場所によっては表示される。
車椅子対応ということはベビーカーや杖の利用者にとっても入りやすいということで、多くの人にとって有用な情報といえる。
Googleマップのモバイルアプリで場所を表示し、概要説明テキストの右に「>」がある場合、スワイプすると表示される「○○について」のページの「ホテル設備」(英語版は「Amenities」)の1項目として「車椅子対応の入り口」が表示される。
米Business Insiderによると、これは、GoogleでGoogleドライブのプロダクトマネジャーを務めるリオ・アカサカ氏が、“20%の自由時間”で取り組んだプロジェクトの成果という。
同氏はBusiness Insiderに対し、「アクセシビリティ(利用可能性、利用しやすさ)はGoogleにとって非常に重要」なので、場所への車椅子対応情報追加を思い立ったと語った。だが、そうした情報は法的に表示を義務付けられていないため、ローカルガイドの人海戦術で情報を収集した。
本稿筆者もローカルガイドに参加しており、今年の5月ごろからローカルガイドの質問に「車椅子に対応していますか?」という質問が表示されるようになったのを確認している。
こうしたユーザーの協力によるデータに基づくため、すべての場所で車椅子対応かどうかが表示されるわけではないが、今後もローカルガイドの協力で表示される場所は増加していくだろう。
専用サイトからGoogleアカウントで申し込めば、誰でもローカルガイドに参加できる。
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