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“ホンダの倒れないバイク” あまりの大反響に中の人が「びっくり」 開発の狙いは(動画あり)CES 2017(2/2 ページ)

ホンダがCES 2017で展示した「Honda Riding Assist」に大きな注目が集まっている。担当者に来場者の反響や開発の理由を聞いた。

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 「まさに『The Power of Dreams』(ホンダのスローガン)というように、二輪技術の夢とASIMOでやってきた夢を一緒にして、二輪でもロボティクスを活用して何かできないかと。そこでASIMOやUNI-CUBのバランス技術を投入することになった」(中田さん)

 Honda Riding Assistの開発は数年前にスタート。今回はグローバルで販売しているバイク「NC750」をベースにして実装した。倒れそうなときに起き上がる力を発生させる技術の基本的な部分はASIMOやUNI-CUBと同様。バイクでは、起き上がろうとする力をハンドルの動きに変換して発生させている。

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前方には、センシングした数値を表示するディスプレイが見えた
前輪(ハンドル)を細かく動かしてバランスを取っている

 「オートバイは、スピードが出ているときはすごく楽しいが、渋滞などでゆっくり走るときにバランスを取るのが難しい。そういったネガティブな要素を技術で助けられないかと」(太田さん)

 今回、バイクが自立することに大きな注目が集まっているが、あくまでバイクを楽しむ上で阻害となる問題や不安を技術で解決し、年配者や女性、体の小柄な人にも大型バイクの楽しさを味わってもらうのが主の目的としている。

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自立モードを解除すると、通常のバイクと何も変わらない

 Honda Riding Assistを搭載したバイクは、現時点で市販化の予定はないが、なんらかの形でこの技術を市場に投入していきたいという。二輪車の安全を技術でアピールすることで、バイク人口減少に歯止めをかけたい狙いもある。

 「ベテランの方でも安心してより楽しめる。色んな人が安心してバイクに乗ってほしい」(太田さん)

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