「平等に国境があってはならない」──Nikeが豪華キャストの「EQUALITY」キャンペーン
Nikeが、人種や宗教による差別のない世界を主張する「EQUALITY」キャンペーンを開始した。マイケル・ジョーダンのナレーションでセリーナ・ウィリアムズやレブロン・ジェームズが登場するCMを公開し、特別Tシャツやシューズを販売する。
米スポーツ用品大手のNikeは2月12日(現地時間)、差別に反対し、ダイバーシティを支持するキャンペーン「EQUALITY」の立ち上げを発表した。YouTubeでキャンペーンのCM動画を視聴できる。
CMのナレーションは元バスケットボールのスター選手、マイケル・ジョーダン。「この地は歴史に約束されていたのではないだろうか? コートの中では人は行動で評価される。見てくれや何を信じるかではなく。equality(平等)に国境があってはならない」と続くナレーションをバックに、現役NBAスターのレブロン・ジェームズ、プロテニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズなどのプロスポーツ選手が次々と登場する。音楽はアリシア・キーズで、映像にも登場する。
このキャンペーンは米国のアフリカ系アメリカ人歴史月間(2月いっぱい)中に展開する。CMにはアフリカ系の選手だけではなく、サッカー選手でLGBT活動家のミーガン・ラピノーなども登場する。
Nikeは発表文で「Nikeは平等を信じ、尊重する。平等の価値は、立ち上がり、守るに値する」としている。Nikeは同日、米国の主要新聞にキャンペーンの全面広告を掲載した。また、キャンペーンTシャツも販売し、その売り上げを非営利団体に寄付する。
ドナルド・トランプ大統領が移民規制の大統領令を発令(現在は差し止め中)して以来、米Airbnbや米Budweiserなど、幾つかの企業が移民についてのCMを公開している。
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