「有料コンテンツの料金が未払い」「裁判手続きをしている」――DMM.comかたるSMS、消費者庁が注意喚起
DMM.comをかたるSMSを送り付け、金銭を支払わせようとする被害が相次いでいると消費者庁が注意喚起。「利用料金が未払い」「訴訟手続きに移行する」などと不安を煽るという。
「有料コンテンツの利用料金の支払確認が取れません」――携帯のSMSを使い、DMM.comをかたって金銭を支払わせようとする被害が相次いでいると、消費者庁が2月28日に注意喚起した。
不審なSMSは「有料コンテンツの利用料金の支払確認が取れません」「有料動画閲覧履歴があり未納料金が発生しております」などという内容。「本日連絡なき場合、訴訟手続きに移行します。至急ご連絡ください」と消費者の不安を煽るという。
不安を覚えたユーザーがSMS記載の番号に電話をかけると、「DMM」「DMM.com」「DMM相談窓口」「DMMコンテンツ」などを名乗り、「サイト利用料●万円が未払いになっています」「今日中に支払えば、訴訟手続きは取り下げます」と告げ、すぐに支払うように求めるという。
心当たりがないと反論するユーザーには「メールマガジンで請求しています」などと説明し、誤作動で料金が生じたと思い込ませようとするほか、「一旦未払い料金を支払っても、後で全額返金できます」と欺く場合もあるという。
支払いを承諾したユーザーには、通販サイトのギフトカードをコンビ二エンスストアで購入させ、カード番号を電話で連絡するように指示してくるという。カード番号を教えたユーザーには、別会社でも未払い料金が生じているとし、追加の支払いを要求することもあるという。
消費者庁によれば、実際にDMM.comが運営する有料の動画配信サービスは、事前に会員登録が必要な上、料金を前払いしなければ視聴できないため、「未払い料金が生じることはありえない」としている。SMSに記載された電話番号も、実際のDMM.comのものではないと確認したという。
消費者庁は、不審なSMSが送られてきた場合は、料金を支払う前に消費生活相談窓(消費生活センターなど)や警察に相談するように促している。
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