Intel、自動運転のMobileyeを約1兆7600億円で買収
PC向け半導体からドローンやIoT、自動運転にシフトしているIntelが、自動運転向け画像認識技術を手掛けるMobileyeを約150億ドルで買収すると発表した。
米Intelは3月13日(現地時間)、自動運転向け画像認識技術を手掛けるイスラエルMobileyeを買収することで合意したと発表した。買収総額は約150億ドル(約1兆7600億円)で、取引は向こう9カ月以内に完了する見込みだ。
Intelにとっては2015年6月の167億ドルでの米Altera買収に次ぐ大規模買収になる。
Intelは、自動運転市場は2030年までに最大700億ドル規模に成長すると予想しており、「両社の組み合わせは自動運転業界のイノベーションを加速し、Intelを急成長中の完全自動運転車市場でのトップ技術提供者に位置付ける」としている。
Intelによると、自動運転車は1日当たり4000GBものデータを生成するようになり、これがIntelの高性能コンピューティングとネットワーク接続性の強みを生かすとしている。
Intelは2016年7月、Mobileyeと独BMWと3社で自動運転技術の実現に向けて協業すると発表した。2021年までに自動運転車を量産できるようにすることが目標だ。
モバイル向け半導体大手の米Qualcommは2016年10月に自動車向け半導体メーカー最大手のオランダNXP Semiconductorsを470億ドルで買収すると発表した(年内完了の見込み)。
主にGPUを手掛ける半導体メーカーの米NVIDIAは2015年から自動運転車システムに取り組んでおり、2017年1月のCESでは独Audiとの提携によるAI(人工知能)搭載の自動運転車開発プロジェクトを発表した。2020年までに完全自動運転車を世に出すとしている。
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