Slack対抗の「Microsoft Teams」、法人向け「Office 365」で利用可能に(日本でも)
Microsoftが昨年11月にプレビューをスタートした法人向けチームコラボレーションツール「Microsoft Teams」の正式版を日本を含む181市場で公開した。
米Microsoftは3月14日(現地時間)、チームコラボレーションツール「Microsoft Teams」の正式版をリリースした。日本でも一般法人向けプランで、追加料金なしで利用できる。それ以外のプランでは利用できない。
Microsoft Teams(以下、「Teams」)は、Microsoftが2016年11月にプレビュー版を公開した、Slackに似たチームコラボレーションツール。Microsoftは「新しいチャット中心ワークスペース」と定義する。
TeamsはOffice 365の既存のコラボレーションツール(Outlook、SharPoint、Yammer、Skype for Business)に代わるものではなく、補完するものという。
例えばOutlookと連係しており、Teamsのチャネル(プロジェクトごとに作れる会議室のようなもの)宛にメールできる。Office文書を添付したメールを送ると、そのメッセージについてチャネル内で会話できる。
Teams内でカレンダーを使って音声/ビデオ会議のスケジュールを立て、シームレスに会議に移行することもできる。
Slack同様、サードパーティー(hipmunk、Growbot、ModuleQなど)製botも使える。
6月には企業の外部からのチャネルへのゲスト参加を可能にするなど、今後も機能を強化していく計画だ。
企業向けチームコラボレーションツールでは米Slackが先行しているが、TeamsはOffice 365の他のサービスとの連係が強みになりそうだ。Slackは今年に入ってスレッド機能を追加したり、大企業向けプランを立ち上げたりしている。また、米Googleも今月、ハングアウトを「Chat」と「Meet」に分割してそれぞれの機能を強化した。
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