音楽配信などを手がけるフェイスは3月28日、連結子会社のレコード会社、日本コロムビアを8月1日付で完全子会社化すると発表した。1949年に株式上場した日本コロムビアは、7月27日付で上場廃止(東証1部)になる見通し。
フェイスは2010年に日本コロムビアを持分法適用関連会社とし、16年3月に連結子会社化。音楽などコンテンツ事業で協業を進めてきた。市場環境が厳しさを増す中、両社を資本面・事業面で一元化し、人材の効率的な活用や投資を迅速に進めることが企業価値向上につながると判断した。
完全子会社化は株式交換方式で行い、交換比率はフェイス1株に対し日本コロムビア0.59株。
日本コロムビアは1910年(明治43年)に創業した老舗レコード会社。氷川きよしさんや松山千春さんらが所属するほか、「アイドルマスター」シリーズの楽曲などでも知られる。2001年に投資ファンドのリップルウッドの傘下に入り、社名を「コロムビアミュージックエンターテインメント」に変更したが、フェイスグループに入って社名を戻した。2017年3月期見通しは、売上高138億円、営業利益17億円、最終損益は14億7500万円。
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