夢を追い、悩み苦しんだ沖縄での下積み時代:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(1/4 ページ)
小学生のとき、おニャン子クラブに憧れて歌手になることを目指しました。沖縄から東京へ出てデビューするのを夢見て毎日レッスンに励みましたが、チャンスになかなか恵まれず年月は過ぎていきました――。
こんにちは、MAXのLINAです。
9月も半ばに差しかかり、だんだんと涼しくなってきました。けれども、夏の暑さの疲れなどがどっと出る時期ですので、読者の皆さんも体調管理には気を付けてくださいね。
今年の夏はMAXも多くのイベントに出演しました。特に思い出深いのが、故郷・沖縄でのコンサートです。
デビューしたころ、「いつか沖縄でライブをやりたい!」というのを目標にしていたので、今でもこのようにイベントに呼んでいただいたりすることは嬉しいし、私をいろいろな意味で強く育ててくれた沖縄に恩返しができたと実感する瞬間でもあります。
そして、何よりもいつも温かく私たちを迎え、応援してくれる地元の皆さんの声援が活力になり、沖縄で生まれて良かったなと思うのです。沖縄では音楽が鳴るとカチャーシー(沖縄の伝統的な舞踊)で盛り上がることが多く、小さいころから慣れ親しんでいる光景をステージから見ると本当に笑顔になれます。
おニャン子クラブに憧れて
そんな沖縄で生まれ育った私が「歌手になりたい!」という夢を持ち始めたのは小学3年生のときでした。
そのころはまさにアイドル全盛期の80年代。私も含め、同世代の女の子の間では、おニャン子クラブが大人気で、放課後になると、クラスの仲の良い友だちとおニャン子さんを真似て歌ったり、踊ってみたりしました。そして、あたかも自分がアイドルになった気分で、学校の行事などでお披露目したもんです(笑)。
そのお手本となるおニャン子さんのテレビ番組が毎回楽しみで、放送時間に間に合うように猛ダッシュで家に帰ったこともしょっちゅうでした。彼女たちがステージで歌う姿を毎日のように見ているうちに、どんどんその華やかな世界に夢中になっていきました。
余談ですが、私の憧れは小麦肌にショートヘアーが魅力的だった会員番号11番の福永恵規さんでした。
歌手になりたいという夢を抱きながら毎日を過ごしているうちに、大きなチャンスが訪れました。小学校卒業を目前に控えたある日、沖縄でポニーキャニオンのオーディションが開かれたのです。友だちと一緒に受けることになったわけですが、これが私の人生で初めての音楽業界への挑戦となりました。
最優秀賞を獲ればすぐさまCDデビューというオーディションだったのですが、該当者は出ず、私はチャーミング賞という賞をいただきました。そして、このオーディションをきっかけに音楽養成所の校長先生の目にとまり、「音楽養成所で一から音楽を学んでみませんか?」とオファーをいただき、私の音楽人生が始まりました。
ちなみに、MAXメンバーのNANAさんとは同じオーディションを受けていて、初めての出会いが最終審査の舞台でした。まさかあの日のオーディションをきっかけに、今ではかけがえのない仲間になるなんて、人生って何が起こるか分からないですね。それが人生の面白いところでもあるんだなと実感します。
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