紅白歌合戦で39度の高熱、この失敗が仕事の意識を変えた:新連載・MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(1/3 ページ)
20年以上もプロとしてステージに立ち続けてきたMAXのLINAさん。さまざまな仕事の中で経験したこと、学んだことなどをこの新連載でビジネスパーソンに伝えていきます。
はじめまして、MAXのLINAです。
皆さんは社会に出て、仕事を始めてからどれくらい経ちますか? 10年? 20年? 中には30年以上というベテランの方もいらっしゃるでしょう。仕事をして、その対価としてお給料をいただく。そうした人たちは一様に「プロ」と言ってもいいのではないでしょうか。
私たちMAXは昨年、デビュー20周年を迎えました。沖縄から東京に出てきて20年以上、「プロ」のアーティストとして仕事を続けてきた中で学んだこと、経験したことは数え切れないほどです。このコラムではそれらのエッセンスをお伝えすることで、少しでも皆さんの日々の仕事や生活の参考になればと思っています。
本番で力を発揮する「イメトレ」
今回お話したいのは、「仕事に対する心構え」についてです。
デビューして以来、いろいろなお仕事をさせていただいていますが、最も私らしく輝けるのはやはりステージ。そのステージももう数万回と立っていますが、いまだに本番直前は緊張するし、前日の晩は眠れないこともあります。皆さんも大きな商談があったり、そこで重要なプレゼンテーションをしたりするときに、緊張することがあるのではないでしょうか。
そんなときに私が心掛けているのは、「ポジティブなイメージトレーニング」をすることです。本番までネガティブなことはいっさい考えずに、ステージに立ってうまくいっている自分の姿を想像して、気持ちを高めています。ネガティブな感情は表情にも出てしまいがちだから、特に多くの人たちの視線を集めるステージの仕事においては、ネガティブなことをすべてシャットアウトするのが一番。
具体的には、緊張を自信に変えるつもりで、ただひたすら成功する自分の姿を思い浮かべて精神統一します。そうすると積み重ねてきた練習以上の力の発揮につながりします。
でも、その精神統一の姿がメンバーから見ると信じられないようなのです。私の場合、平然を装うノンキな行動をとり、高鳴る鼓動をごまかしながら緊張のバランスをとっているので、ステージに登場するギリギリ数秒前までストレッチしたり、スタッフと笑いながら会話したりするわけです。その立ち振る舞いが実に落ち着き払っているように見えて、ほかのメンバーにとっては驚きなのだそうです。私にとっては、黙って本番まで大人しくしてるほうが、よほどその場から逃げ出したくなるのですけどね。
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