辛くて苦しいトレーニングでも、デビュー前から20年以上続けられた理由:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(1/4 ページ)
「継続は力なり」と言いますが、私がデビュー前の下積み時代から今でもずっと続けているのはトレーニングです。アスリート並みにしごかれるので、決して楽ではありません。それでも続ける理由があるのです。
こんにちは、LINAです。先月スタートしたばかりのこの連載コラム、前回は仕事に対する心構えなどを書きましたが、非常に多くのビジネスパーソンの方々に読んでいただき、とても嬉しく思っています。
今回は「継続」をテーマに、私なりの考え方や実践していることなどをお伝えしたいと思います。
「継続は力なり」と言いますが、皆さんが仕事をする上で何年も続けていることってありますか? 例えば、毎朝オフィスのデスク回りをきれいに掃除するとか、残業はしても自宅にまでは仕事を持ち込まないとか――。
私が継続していることを1つ挙げるとすれば、デビュー前の下積み時代から体力づくりを欠かさず続けています。歌って踊る私たちMAXは、短いライブでも30分、長ければ3時間以上もステージに立ち続けるので、何よりもスタミナが必要になってくるのです。コンサートの最初から最後まで質の高いパフォーマンスを求められるので、さすがに気力だけではどうにもならないことがあります。
しかも高さ10センチのヒールを履いてステージに立つのは日常茶飯事。高いヒールを履くことでより美しいパフォーマンスをお見せすることにつながるのですが、身体への負担は想像以上。ライブが終わるころにはふくらはぎの筋肉がパンパンに張り、腰には重い痛みが走ります。
それでも最後までステージを乗り切るためには、やはり日ごろからの体力づくりがとても重要なのです。日々のトレーニングは正直大変ですが、そのおかげで高いヒールを履いて踊っているにもかかわらず、ステージ上ではこの20年で一度もけがをしたことがないんですよ。
ダンサーにとってけがは“選手生命”にかかわります。長年の無理がたたって身体のアチコチに故障を抱えた人たちを大勢目にしてきました。ひとたびステージに立てば、きらびやかな衣装で身体の痛みなんか1ミリとも感じませんが、衣装の下にはたくさんのコルセットで身体を支えて踊っている人も少なくないのです。
歌って踊るには全身の筋力を使うので、けがをすることは、すなわち身体のバランスが崩れて踊れなくなることを意味します。ですので、けがに対しては人一倍気を遣いますし、長く歌い踊り続けるために、けがをしにくい身体作りが不可欠なのです。
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