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夢を追い、悩み苦しんだ沖縄での下積み時代:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(2/4 ページ)
小学生のとき、おニャン子クラブに憧れて歌手になることを目指しました。沖縄から東京へ出てデビューするのを夢見て毎日レッスンに励みましたが、チャンスになかなか恵まれず年月は過ぎていきました――。
初めて見る養成所の光景は、今でも忘れることのないほど鮮明で、生徒たちの真剣な姿とスタジオの熱気に圧倒されたのを覚えています。
それまで歌や踊りをきちんと習っていたわけではないので、最初は声の出し方やステップの踏み方など、いろいろと苦労もありましたが、元々、大人しく勉強机に向かって何かを学ぶことは性に合ってなかったので、身体を動かしながら学ぶレッスンは、とても楽しくて仕方ありませんでした。
歌やダンス、演技のレッスン、それと言葉の発音のトレーニングもありました。どういうことかと言うと、沖縄特有のなまりをなくして、標準語をきちんと話せないと駄目だということでした。
養成所は面白いことに校長先生以外に専任の講師がいなく、発声とリズムのレッスンでは校長先生から教わった方法を、同じく養成所に通う先輩たちから習うというものでした。
私も最初は先輩からリズムの取り方、発声の仕方、表現方法などを教わっていましたが、ある程度レッスン年数が経つと、今度は後輩に教えるという講師役を任されるようになるのです。講師役を任されるというのは、ある意味、校長先生に認められたり、期待されていたりということなので、「早く講師役になりたい!」と、先輩たちのレッスンを受けながらずっと思っていました。
ちなみに、講師役をしていたときには、小学生だったSPEEDのメンバーや三浦大知くんにダンスを教えたこともあるんですよ。
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