Microsoftのウェアラブル復活? カシオと特許ライセンス契約
米Microsoft Technology Licensingとカシオ計算機がスマートウォッチ関連のテクノロジーを含む新たな特許ライセンス契約を締結した。
日本マイクロソフトは4月4日、米Microsoft Technology Licensingとカシオ計算機がスマートウォッチ関連のテクノロジーを含む新たな特許ライセンス契約を締結したと発表した。これにより、カシオはMicrosoftの特許を含む製品を作れるようになる。
カシオはこれまで「PRO TREK」ブランドのスマートウォッチ「WSD-F10」や「WSD-F20」を開発してきた。GPSや地図機能、水深50メートルに対応する防水性能や米MIL規格準拠の堅牢性、ジャイロセンサー、加速度計、気圧・高度計などを搭載するのが特徴で、いずれもOSにAndroid Wearを採用している。
一方、Microsoftは「Microsoft Band」というウェアラブルデバイスを開発していた。これは健康関連のデータ管理やアドバイスを提供するサービス「Microsoft Health」と提携するリストバンド型の活動量計だが、2015年10月に第2世代の「Microsoft Band 2」を発表して以来、新製品は出ていない。
Microsoft Technology Licensingのミッキー・ミンハスさんが今回の契約について「カシオのスマートウォッチとマイクロソフトのテクノロジーを組み合わせることで、世界中のお客さまがますますウェアラブルを活用できるようになる。マイクロソフトのウェアラブル分野での長きにわたるテクノロジーイノベーションがカシオの業界最高クラスの製品を支援するという点で、まさに素晴らしいパートナーシップといえる」と述べていることからも、Microsoft Bandに限らず、「Microsoftの技術を搭載したカシオのウェアラブルデバイス」が今後出てくるのかもしれない。
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