スティーブ・ジョブズ氏も一目置いたモスバーグ氏、47年の記者生活から引退へ
Apple製品のレビューで定評のあるITジャーナリストのウォルト・モスバーグ氏(70)が6月に引退すると発表した。
米Appleの製品レビューで定評のあるジャーナリスト、ウォルト・モスバーグ氏(70)が4月7日(現地時間)、6月に引退すると米The Vergeの記事で発表した。
モスバーグ氏は1970年6月にThe Wall Street Journal(WSJ)に入社し、1991年からテクノロジー関連のコラムニストとして活躍した。故スティーブ・ジョブズ氏時代からAppleが新製品発売直前に製品レビューを依頼する数少ないジャーナリストとしてiPhoneやMacのレビュー記事を多数執筆してきた。
2007年には盟友カーラ・スウィッシャー氏とともに立ち上げたテクノロジーメディア「AllThingsD」をWSJからスピンアウトさせた。同メディアのカンファレンスにはジョブズ氏をはじめとする多数のIT系著名人が登壇し、ジョブズ氏と米Microsoftのビル・ゲイツ氏との対談も実現させた。
AllThingsDは2014年にはRecodeとして独立し、2015年にVox Media傘下に入った。カンファレンスは現在も「Code Conferense」として続いている。
モスバーグ氏は「引退はこれまでの数々の転機の続きであり、新たなチャンスであり、私自身の新バージョンだと思っている」と語った。
同氏は5月30日から開催の「Code Conference 2017」での司会を例年通りスウィッシャー氏と共に務める。今年のゲストは、米Netflixのリード・ヘイスティングスCEOや米Uberのトラヴィス・カラニックCEOなど多数が予定されている。
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