初音ミクとデートするARアプリ「ミク☆さんぽ」を体験 恋人気分でデレデレしてきた(動画あり):ニコニコ超会議2017
スマホ画面越しに初音ミクと散歩ができる――そんな「ミク☆さんぽ」を、ニコニコ超会議2017で記者が体験してきた。
スマートフォンをかざすと、初音ミクが現れて一緒に散歩できる――「ミク☆さんぽ」と題したAR(拡張現実)技術のデモンストレーションを、KDDIとクリプトン・フューチャー・メディアが「ニコニコ超会議2017」(4月29〜30日、千葉・幕張メッセ)に出展している。Android端末で利用できるGoogleの空間認識技術「Tango」を活用し、周囲の展示物などに応じて、初音ミクが反応したり、ユーザーに話しかけたりする。
会場のブースでは、来場者にTango対応スマートフォン「Lenovo Phab 2 Pro」が貸し出される。同端末で専用アプリ「ミク☆さんぽ」を起動すると、現実世界と重なるように初音ミクが現れ、一緒にブース内の展示を見て回れる。
ミクは展示物や周囲の環境に反応し、歌い始めたり、「次のブースに行こう!」などとユーザーに話しかけたりしてくる。ミクを見ずに他の展示物を見ていると、構ってほしそうな声で「暇だよ〜」と話す。
アプリ画面の「カメラマーク」を押すと、ミクの写真が撮れる。写真撮影用のコーナーではミクが「撮って、撮って」とポーズを取り、そのかわいらしさに何枚も写真を撮ってしまった。撮った写真は、体験後に自分のスマホにダウンロードできる。お気に入りの1枚は、その場で無料でプリントアウトもしてもらえる。
「従来のARだとリアリティーをあんまり感じなかった」――KDDI 商品企画本部 ホーム・IoTサービス企画部 水田修マネージャーはそう話す。Tangoは、カメラとセンサーのみで周囲の3次元空間を認識でき、読み取り位置を認識するために「ARマーカー」を使わなくて済む。
「スマホをかざして写真を撮り、思い出を残すという点を重視した。実際の恋人や友人と一緒に行った場合とやっていることは同じはず。ただ、仮想体験だと何も手元に残らないのはさびしいので、実物の写真を用意した。そうした意味でも次元を超えるチャレンジだと思う」(水田マネージャー)
同アプリは、今年2月に新千歳空港(北海道)などで案内サービスとして試験導入された(関連記事)。「これから1年間は、さらに活躍する場を増やしたい」と水田マネージャーは意気込む。「ミクさんが美術館をガイドしたり、カフェで一緒に過ごしたりできれば」という。
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