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「祇園祭」クラウドファンディングで支援募集 「資金難で開催できなくなるかも」
山鉾行事の警備費用や保険料が年々上がっており、「このままでは資金難で開催できなくなるかもしれないことを多くの人に知ってもらいたい」という。
京都市内で毎年7月に開かれる伝統の祭「祇園祭」の警備費用などを募るクラウドファンディングが5月9日、「Makuake」で始まった。「宵山」「山鉾巡業」の警備費用や保険料が年々上がっており、「このままでは資金難で山鉾行事が開催できなくなるかもしれないことを多くの人に知ってもらいたい」と、プロジェクトを立ち上げたという。
祇園祭は八坂神社(京都市東山区)の祭礼。1100年の歴史を持つ。「山」や「鉾」と呼ばれる30基以上の山車が京都の中心街をめぐる「山鉾巡行」が最大の見どころで、毎年約100万人もの見物客が訪れる。
参加者の安全を守るため、34の山鉾町・連合会が警備費用や保険料を負担しているが、その額は年々増加。このままでは資金難で山鉾行事が開催できなくなる可能性があるという。
クラウドファンディング目標額は300万円。集めた資金は、山鉾巡行に先立ち京都の中心街に山鉾を飾る「宵山」と、山鉾巡行の安全確保のための費用の一部にあてる。
支援は3000円〜10万円までのコースを用意。リターンとして、京都新聞に祇園祭の特別サポーターとして名前が記載される権利や、関係者用の特製扇子、厄除けちまき、八坂神社本殿での昼食会などを用意している。
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