GMOインターネット子会社のGMO-Z.comコインは5月9日、仮想通貨「ビットコイン」の売買や、レバレッジを効かせた差金決済取引などができるサービス「Z.comコイン byGMO」を24日から提供すると発表した。9日から取引口座開設の申し込みを公式Webサイトで受け付けている。
日本円でビットコインを購入したり、持っているビットコインを売却したりできる。サービス開始時はビットコインのみの取り扱いだが、今後は仮想通貨の種類を拡大する予定。
FX(店頭外国為替証拠金取引)と同様に、証拠金の最大5倍のレバレッジを効かせた信用取引ができる「仮想通貨FX」サービスも提供。数十円規模からの少額取引が可能で、専用スマートフォンアプリで24時間・365日注文できる。
仮想通貨の盗難防止対策として、ネットに接続していない保管環境(コールドストレージ)でデータ管理を行うほか、複数の秘密鍵がなければ仮想通貨の送付ができない仕組み「マルチシグネチャ」を採用。セキュリティ対策を整える。
今後、グループ各社と連携し、仮想通貨を活用した新サービスの開発や、アジア圏でのサービス展開も行う予定。
仮想通貨をめぐっては、2017年4月1日に改正資金決済法が施行され、仮想通貨を取り扱う「仮想通貨交換業者」を登録制にするなどの規制が盛り込まれた。17年7月以降には、仮想通貨の譲渡にかかる消費税の撤廃も予定されている。同社は「仮想通貨市場の健全性が高まり、より急速に仮想通貨が普及すると見込んでいる」という。
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